
■が定休日です。
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公開日:2017-09-4
最終更新日:2017-09-4
こんにちは。スタッフのOKUです。
伝統的な手漉きでつくる和紙は、
今日でも障子や扇子、提灯など
さまざまなものに使われています。
和紙はどのようにして
作られているのでしょうか。
今日は和紙の作り方と種類を
調べてみました。
和紙の作り方
作業 | 作業の説明 |
---|---|
①刈り取り | 楮を落葉後から冬にかけて刈り取る |
②楮蒸し | 長さをそろえて束にし、釜で蒸す |
③皮はぎ | 外側の皮をはいで黒皮にする |
④浸水 | 黒皮を川に浸して軟らかくする |
⑤荒皮落とし | 川に浸した黒皮を足で踏んで荒皮を落とす |
⑥表皮削り | 包丁で上皮や節などをこそげ取り白皮とする、天日で干しあげる |
⑦煮熟 | 白皮を灰汁で煮だして不純物を取り除く |
⑧塵取り | 白皮を水に入れ繊維から汚れなどを丁寧に取り除く |
⑨叩解(こうかい) | 台の上に白皮を載せ木棒で打ち叩く 袋に入れて川の水で洗い灰汁を流す |
⑩ネリを取る | 灰汁を流してから清水に浸し、ネリを漉き取る |
⑪糊を挽く | 米粉を臼で挽き填料とする |
⑫紙漉き | 箕桁(すけた)で紙料液を汲み上げて湿紙を作る |
⑬圧搾 | 湿紙の積み重ねである紙床(しと)は一晩置き、圧縮機にかけて水を絞る |
⑭乾燥 | 湿紙を紙床からはがし板に張り、乾燥させる |
和紙の種類
和紙は、
原料や産地、時代によっても
様々なものがあります。
ここでは、原料による
種類の違いを調べてみました。
和紙は、
主に楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)
という原料を元に作られています。
楮紙
楮…クワ科の落葉低木
山間地の傾斜地に栽培されます。
楮の木から若い枝の樹皮繊維を原料として作られます。
各地で生産されているポピュラーな和紙です。
繊維が長いため、粘りが強くて丈夫な紙となります。
写真用紙、公文書、建築の材料として使用されています。
三椏紙
三椏…ジンチョウゲ科の落葉低木
日本では三椏は暖かい地域で栽培されています。
三椏の木の樹皮繊維を原料として作られます。
吸水性に優れ光沢があります。
日本の紙幣やハガキなどに使用されています。
雁皮紙
雁皮…ジンチョウゲ科の落葉低木
栽培が難しく、自生のもののみなので希少です。
雁皮の木の樹皮繊維を原料として作られます。
耐久性に優れていて、虫害に強いのが特徴です。
写経や日本画、エッチングなどに使用されています。
(参考文献:「WASHI」(LIXIL出版))
和紙は長年
日本の伝統文化や人々の暮らしを支えてきた
奥深い美しい紙です。
現在では、
和紙漉きの継承も難しく
生産者も減少していますが、
伝統工芸品や現在でも生活の中で使われている和紙を
もう一度興味をもって
見てみるのもいいかもしれないですね。